海外移住を「まだ決めていない」人は、何を選び続けているのか
海外移住を考えはじめたとき
すぐに決断する人は多くありません。
情報を集めて
タイミングを見て
もう少し状況がはっきりしてから決めようとする。
それ自体は自然な反応です。
むしろ軽率に動かない分、慎重とも言えます。
ただし、ここにはあまり意識されない事実がひとつあります。
決断を保留しているあいだも時間は進み、
選択の余地は少しずつ変わっているということです。
仕事の選択肢が固定される。
人間関係の距離が定まっていく。
体力や家族構成、自由度も変わっていく。
それは「日本に残る」と明確に決めた場合と結果は
あまり変わらないかもしれません。
大きく違ってくるのは
その状態が本当に自分の選択の結果だと思えるかどうかです。
海外移住では、「決めないでいられる時間」が意外と長く続きます。
行く理由もある。
行かない理由もある。
どちらにも、もっともらしい説明がつく。
だからこそ、判断を保留したままでも生活は回ってしまう。
このとき、よく起きるのが次の状態です。
正解が見えないから、判断そのものを先送りにする。
不安が消えないから、最後の決断から距離を取る。
「今は準備中だから」と言いながら、実際には何も選ばない期間が延びていく。
あとから振り返ったとき、人はよくこう言います。
「タイミングが合わなかった」
「状況的に無理だった」
「仕方なかった」
もちろん、本当にそういう事情もあります。
ただ、その言葉の裏で次のような点が意識されないまま終わることも少なくありません。
どこで判断を止めたのか。
何を理由に先延ばしにしたのか。
その結果、どうなったのか。
これらの点は、成功談や失敗談の中ではあまり語られません。
海外移住の準備リストにも、適性診断にも、ほとんど出てきません。
なぜならここで扱っているのは、「どこに行くか」や「向いているか」ではなく
判断をどう保留し、どう扱ってきたかという話だからです。
わたしたちは、「あなたが海外移住に向いているかどうか」を診断しません。
いくつかの問いを通して
あなたが、いま判断を保留にしていること。
選択しないことで起こる現実への影響。
を、確認するだけです。
そこに正解はありません。
点数も、評価も、アドバイスもありません。
もしあなたが
「失敗しない海外移住の方法を知りたい」
「今すぐ行くべきかどうかを決めてほしい」
そう思っているなら、これらの問いは、あまり役に立たないかもしれません。
一方で
判断をしなかった結果、自分はいま何を失いつつあり、何を守っているのか。
決めないという選択を本当に自分の選択として扱えているのか。
そうした点を評価や正解抜きで、事実として確認したいなら
これらの問いは、そのための材料になります。
答えは残りません。
結果も表示されません。
誰かに見せる必要もありません。
判断を続けるか、判断を保留し続けるか。
そのどちらを選ぶかも、ひとつの選択です。
